横に動かす足の動き 5番の足の前と後ろの混乱

5番のポジションで、どちらの足を前にするのか?「どっちの足が前?右か左か」でパを開始する際に主役の足が前だということを説明しました。動き始めの足の位置に混乱は無いでしょう。

この次に、混乱を招くのが横(アラセゴン)に動かす足の動きです。横に動かす足の動きにはバレエのお約束があります。早めに覚えてレッスン中の混乱を防ぎましょう。

横に動かす足の動きの基本

 

アラセゴンの前後で5番の足の前後が入れ替わる

アラセゴンに足を出す時、開始した時に前にあった足は、戻す時に軸足の後ろに戻します。つまり、動作が終わった時、前にあった足は後ろ5番に入っています。逆に後ろにあった足は前5番に入れます。軸の足の「前⇒後」か「後⇒前」という動きをします。

次の写真3枚は、左足を軸として、右足を横に出して戻す動作です。右足前5番から始め、右足後ろ5番で動作が終わります。

どうして入れ替わるのか?

バーレッスンで、プリエの後にたくさんの足を使う練習があります。何回かレッスンを経験すると気づくと思うのですが、動かす足は必ず前⇒横⇒後ろ⇒横という動きか、逆の後ろ⇒横⇒前⇒横という動きです。別のところで紹介しますが、バレエの重要な3方向(前横後ろ)を押さえた動きの練習です。

より正しくこの3方向の動きをみると、各方向に足を進め、軸足の5番に戻ってくる動きです。前に出す、前5番に戻す。横に出す、後ろ5番に戻す。後ろに出す、後ろ5番に戻すというようにです。軸足を起点に、動かす足は5番から5番に戻るのです。ただ、横の時だけ、同じ5番には戻りません

横から戻す足は、次の動きがスムースになる5番に戻さないといけません。動作足を横⇒後ろに動かしたい時は、横から戻ってくる動作足は後ろ5番に入れないと、次の後ろに出す動きに続けられません。横⇒前であれば、横から戻った足は前5番に戻すのです。

初心者の混乱

間違ったイメージのせいで混乱もあるかと思います。足が入れ替わっていると思っていませんか?実際は、軸足は全く動いておらず、動作する足の戻ってくる5番が前か後ろの違いなのです。足を入れ替えている訳ではありません。

例えば、前⇒横⇒後ろの動きの際には、動作する足が、軸足の周りを一筆書きで花びらを描くように動いていると思って下さい。動作する足は必ず軸足に5番で戻ってきますが、アラセゴンのみ、次の方向に繋げるために入れる5番の位置が変わるのです。

なお、前⇒横⇒後ろ⇒横、そして前の動作に戻るという一連の動きをアンクロワ(en croix)と言います。フランス語のcroixは英語のcross、つまり十字という意味です。ちょうど、十字の中心に軸足があり、その十字の前横後ろを動作する足がなぞっていくわけです。

先生が「足をアンクロワに」と指示した場合、前⇒横⇒後ろ⇒横という全方位を動かして最初の位置に戻るということを意味します。リバースで後ろスタートもあります。

アラセゴンに足を出した時は、次の足の動きを考えれば、前5番に戻すのか後ろ5番に戻すのかが分かりやすいですね。次の動きをスムースにすることを考えてみましょう。

もちろん足を前⇒横⇒前⇒横と出すような場合や、音楽の拍数の関係で、わざとアラセゴンで入れ替えず、同じ場所に戻すような動きもありますが、その場合は先生から指示が出ます。この場合、中上級であっても間違いやすいです。基本は、「前⇒横⇒後ろ」なのでアラセゴンで前5番から出して後ろ5番に入れるという動きが身についているからです。

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