指先までを意識する

バレエのレッスン中、意識はどこにありますか?初心者の方は、次のパは何だっけ?と動きに意識が集中しているかと思います。ある程度のレベルに進むと、細かい体の動きに注意が向くようになります。(自転車に無意識で乗れるように、基本のパの動きは体が勝手に動くのが理想です。)

パの動きに集中しなくてもよくなると、より美しい動きを実現するために体の細部に意識が向きます。その1つが指先です。指先で注意される1番のことは「力まない」でしょう。しかし、「力まない」ことを意識しすぎると、今度は「たるんでいる」「力が入っていない」「緩んでいる」といった状態になり、踊りに生き生きとした力の流れが感じられません。私の先生はよく「死んだ鳥みたいな手先」と注意されます。

「力まない」と「緩まない」の間って?

そう、どっちなんだ?という悩みにぶつかります。「力む」というのは一部分が力んでいて、全体の流れがブチブチと切れているような状態です。「緩んでいる」は力を抜こうとして全体の張りが無くなり、ぶら下がっているような状態です。腕をアラセゴンに出す場合、さすがに腕には下にぶらさがりませんが、力を抜こうとして、肘が下がり、指先もだらしなく開いているような感じになってしまっている方を見かけます。

「力まず」「緩まず」な状態

では、どんな状態がいいのか?肩甲骨の下側、脇の下、二の腕の下筋、肘(何かにぶつけるとしびれる骨がある肘の下の個所)、上腕外側から小指先までが一本の神経(赤色の〇と線を繋げたライン)が通っているかのように感じることです。

感覚を掴む方法

これを感じる良い方法があります。お風呂で湯舟に使って、ここで説明した腕の下のラインが水面に触れるような高さに(写真の腕の下、赤色のラインが水面にくるように)体を調整し、水面でアンナバンを作って下さい。(お風呂の広さによりますが)その状態で、水面をすれすれに腕の下側で感じながらアラセゴンに開いて見て下さい。小指の先も水面から離れないように!

この時、水の抵抗を感じますよね?この抵抗に対抗して小指の先を含めて腕を動かそうと思うと、肩甲骨付け根から指先まで一本のラインを感じませんか?この抵抗感を普段のレッスンでも思い出し、腕を使えるようになると「力まず」、「緩まず」、けれども「良い張り」を保った腕を実現できるでしょう。

そもそも指先がカチカチになる、緊張するという方はこちらの記事も参考にどうぞ:バレエで指先が緊張する


水の中で腕や足を動かしてみると、水の抵抗を感じ、それに対抗するために使う筋肉が意識しやすくなります。お風呂は狭いので、機会があれば、ぜひスイミングプールで試してみて下さい。

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