フラッペ

フランス語のfrappe は「打ち付ける、叩く」の受け身です。足を床に打ち付けるという意味につながります。英語だと「strike(ストライク)」の受け身の意味になります。初心者のパでは床に足先をポイントさせるフラッペが出てきますが、必ずしも床に脚を打ち付けるだけでなく、空気を打ち付けて足先を床から20-30度くらいに出すパターンもあることを頭の片隅においておきましょう。

フラッペは軽快な音楽とともにリズムよく、足先を素早く動かすパです。バーレッスンの流れではフォンデュの後にフラッペの練習が続きます。フォンデュで粘り気のあるゆっくりとした動きの後は、全く逆の素早い動作の練習だと覚えておきましょう。

フラペチーノというアイスを砕いてコーヒーに入れた飲み物があれいますが、これもフランス語のフラッペから来ています。アイスを砕くという意味なのかと思いきや、飲み物の場合「冷たい」という意味になるそうです。バレエのパと違った意味での使われ方ですが、バレエ用語を覚えるために氷を打ち砕いだ飲み物、フラペチーノを紐づけておいてもいいかもしれません。

フラッペ

言葉の意味で説明したように床に脚を打ち付けるという意味を含むパなので、脚が床についた5番の位置からだと、床に脚を打ち付けることが出来ません。そこで、フラッペの時はプレパレーションで動かす足をプリエ、および足先をフラットにします。なお、足先をフラットのままにしたフラッペなど、多数のバリエーションがありますが、初心者が一番最初に習う形を説明します。

5番の足の状態でも、足先はフラットです。脚と足がフラットの角度ですよね?脚をプリエ(膝を曲げる、それに伴って足裏が浮く)にするとフラッペの開始時の足の状態になります。

プレパレーションでは一度アラセゴンに脚を出し、それから脚を5番に戻すさずプリエにします。ちょうど動かす脚の踵が軸足のくるぶし位に位置します。動かす脚が床から少し浮いた状態となります。フラッペでは、軸足に動かす足を戻すときはこの状態が基本になります。

動きの流れ自体は、前、横、後ろとタンジュと同じです。タンジュでは動き始めから床と足の裏が接触していましたが、フラッペでは足の裏は床に足を打ち付ける時に触れ始めます。この足が床に接触するのは、足先が伸びる直前、ドゥミポアントの状態です。そこから、タンジュと同じように足をポイントさせます。タンジュでしつこく話しましたが、足指を使うことがフラッペでも出てきます。フラッペの動きはジャンプのジュッテの動きに繋がります。バーレッスンで正しいフラッペの動きをできるようになっておきましょう。

足裏を床に打ち付ける(Strike)することを詳しく解説した動画があるので参考にして下さい。01:21から始ります。(このフラッペではつま先を床にポアントするのではなく、空中でポアントの形を取っています。)

さらに、フラッペで床に足裏を打つ方法として、プリエを緩めて床に足裏がついたところから足裏を擦りながら足先を伸ばしていくという練習方法も紹介されています。2つ目の動画では、練習方法の個所から開始します(01:55から)。

動画 出典:Kathryn MorganImprove Your Battement Frappé

なお、足裏を床に打ち付けることなく、ポアントの状態で足先だけが最後に床につく場合のフラッペもあります。

足指を伸ばしたポイントの状態を見せたいので、動作のアクセントはこのポアントの瞬間に置きます。音楽が速いのでなかなか見せるということができないかもしれませんが、移動中と足先を伸ばして床にポイントした状態とを同じように捉えるのではなく、見せる瞬間というアクセントを意識してみて下さい。すべてが同じ意識だとダラダラとした練習になってしまいます。

動かす脚の戻す場所はタンジュと同じです。次の動かしたい方向に動かす脚を戻して下さい。

注意事項

  • 床を打つということを忘れずに
  • 速い動きです。それに間に合うためにも、大きな動きはしません。膝から下のみが動くというイメージで行いましょう。太腿が上下するような動きはありません。ターンアウトが緩むたみに太腿の回転の動きでドタバタと慌ただしい動きになっていないか注意しましょう。

ダブルフラッペ

初心者にとっては突然に動きが複雑になったかのような印象を受けるダブルフラッペ。何をしているかというと、床に脚を出す前に軸足の前後で基本ポジションを入れ替える動きを取り入れたものです。前、横、後ろ方向、いずれにもダブルフラッペはあります。

軸足の前後に動かす脚の基本ポジションを入れ替える場合、「前に入れて後ろ」あるいは「後ろに入れて前」の2パターンがあります。この2パターンを混乱し、動かす脚が出ないという混乱が初心者に置きます。

どっちの脚が前の考察でも書きましたが、次にどこに脚を出したいかを考えてみましょう。例えば、前にフラッペしたい場合は、軸足周りでの入れ替えが終わった時に、動かす脚は前にないといけません。そうすると、動かす脚の入れ替え動作は「後ろに入れて前」が正解です。逆に後ろにフラッペしたい場合は「前に入れて後ろ」の入れ替えが正解です。

でが横はどうなのか?直前の方向に束縛されるので、あまり悩む必要はありません。前フラッペ⇒横フラッペであれば、「前に入れて後ろ」から横フラッペになります。直前で前に出していた足を後ろに入れることは不可能です。

なお、横のダブルフラッペを複数回続ける時には直前の入れ替えと同じ動作を繰り返します。初心者にとって横のダブルフラッペは楽に思えるかもしれません。入れ替えの前後の順番を間違っても横への動作は続けられるからです。

 


速く動かさないと!と力みがちです。特に太腿がパンパンになっていませんか?動きを急ぐあまり、しなやかさが失われがちです。指先を床にポアントする位置でピタっと止まっていますが、内面では伸び続けるという意識が大切です。

叩きつけるという意味があるフラッペですが、いかに強く叩くか、ということではありません。なので力は必要ありません。繰り返しますが「力み」に注意して下さい。太腿が太くなりかねません。

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