タンジュ

1番または5番から片足を前、横、後ろに出して元の状態に戻すパです。動かす足のつま先を床を離れません。床を離れて、床から45度に持ち上げる動きは次に続くデガジェです。

フランス語のTenduは「ストレッチした、ピンと張った」という意味です。

タンジュは、バーレッスンで出てくる足を使う最初のパです。とても重要です。タンジュ以降に出てくる足の動きは全てタンジュの動きを通過して発展していくものだからです。

まずはタンジュのお手本動画を観て動きを確認しましょう。足の指を使っているのに注目して下さい。ポアントに伸ばす時も戻す時も足指の関節が使われています。

動画  出典:Qingqing Deng

タンジュを極めれば、バレエの要点も押さえられます。

タンジュのポイント

  • 重心を軸足におく
  • 動かす足に重心移動しない
  • 動かす足の裏をしっかり使う:ドゥミポイントを通過する
  • 踵を落とさない:ターンアウトをし続ける。特にポアントから戻す時に踵が落ちないように。つま先から動き始め、5番に戻す。
  • 甲を出そうとして、ポイントした足先を床に押し付けない。ポイントしたつま先は床に触れているだけ。

足の裏を使う

特に強調したいのが「足の裏をしっかり使うこと」です。足指の関節(中足趾節関節、MP関節)、しなやかさを最大限に使います。体重を掛けたりせずに、自分でコントロールして足指の関節を使える足を作っておくとジャンプやポアントワークに優れた足になります。

私の先生はポアントシューズのための一番の練習はバーレッスンだと言います。バーレッスンできちんと足裏を使って足を鍛えておく、ということです。

ドゥミポアントを確認しよう

自分で足の指を反らす(ポイントと逆の方向)と、それなりの角度まで指は反ります。あるいは、ルルべで立った際に体重をかけると、指の関節が曲がるのが分かるかと思います。

このドゥミポアントをタンジュでポアントにするまでの移動の過程で実現させたいのです。そのためには、タンジュで動かす足が、指の代わりに「床から押される力」を感じて欲しいのです。正しくは、足先で床を押しているので、その反作用で床から押される力を感じます。

次のビデオの01:56- 02:09でタンジュの練習のポイントが語られています。先生の手の動きを見て下さい。足もこの手のように全ての関節を使いたいのです。このイメージをタンジュに持って下さい。なお、先生は「タンジュの練習は床を使い、足の関節を動かし、筋肉も鍛える本当に優れたパのトレーニングです」とコメントしています。

動画  出典:Maestro Greenwood onlineballetclass – How to do Tendu

よく「床を掘るように」「床を感じる」という指導があります。動かしながらつま先を伸ばしていくとき、徐々に足と床の接している面積は減っていきます。常に使っている足をポアントしたいと指先に意識を置くと、接している足の部分が床を押すことになります。これが「床を感じる」ことです。なお、重心は軸足なので、動かす足に体重をかけて床を押すのは間違いです。

足指の関節を意識するトレーニング

1番のポジションで横(アラセゴン)に出すタンジュが一番足指の関節を意識しやすいので、まずは横から練習しましょう。横が出来るようになれば、前、そして後ろと練習を続けると良いでしょう。まずは、横できちんとマスターすることが重要です。逆に言うと、横さえマスターすれば前でも後ろでも指の関節を使えます。

➀横にタンジュをしてポアントにします。
➁その足を、足指の関節(中足趾節関節)が最大限に曲がるところ(ベストなドゥミポアント)まで戻します。

そこからまた➀のポアントした状態に戻します。つまり、➀と➁の行き来をひたすら繰り返します。最初はゆっくりと、足指の関節の動きが分かってきたら速く動かしスムースに➀と➁を行き来できるようにしましょう。

なお、➀⇔➁で指先の位置は微妙に違います。➀の方が➁よりも体から遠いところに指先があります。➁から➀へポアントする時につま先の位置が動かない場合、つま先を床に押し付けていることになります。タンジュは出来る限り足をストレッチさせ、指先が伸びるギリギリのところでポアントになるパです。


私がタンジュで足指の関節をしっかり使わなければならない、ドゥミポアントを通過しなければいけないと気づいたのはバレエを始めて10年以上も経っていました。この足指の関節をしっかり使うことが出来れば、ジャンプもポアントワークでも足元をコントロールできるようになります。ぜひ、マスターして下さい。

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